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一戸建ての寿命とは?寿命と耐用年数は違う?何年住める?

皆さんは一戸建ての寿命が何年ぐらいか考えたことがあるでしょうか。寿命ではなく耐用年数という言い方もありますが、寿命と耐用年数は似て非なるものです。日本の住宅は海外に比べて寿命が短いと言われていますが、それはなぜなのでしょうか?一体、何年住むことが出来るのでしょうか?

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寿命と耐用年数の違い

建物の寿命とはその建物が存在した期間です。人が自然と亡くなることを寿命と言うのと同じく、建物が無くなるまでのことを寿命と言います。 一方、耐用年数というのは帳簿上で減価償却をする期間のことです。平たく言えば、使用が予定される期間のことです。 この減価償却の期間は省令によって定められています。一戸建てだからと言って一概に○年というものではありません。木造やコンクリート造りなど建物の素材によっても異なりますし、事業用、店舗用、住居用など用途によっても細かく分類されています。 たとえば耐用期間が20年だとしたら、20年後にはその資産を使い切ったということで、資産価値がほぼゼロになります。ただし資産価値がゼロになったとしても、すぐに住めなくなるわけではありません。耐用年数はあくまで帳簿上の問題であって、実際の寿命とは関係がないのです。

寿命26年説の理由

日本に多い木造一戸建て住宅の寿命について、一説には26年と言われていました。このことは平成8年度に国土交通省が発表した『建設白書』の中に書かれています。「過去5年間に取り壊した家の築年数を平均したら26年だった」ということです。 あたりを見回すと築50年過ぎても普通に人が住んでいて、取り壊していない家があるでしょう。その一方で、なんらかの事情により築浅でも取り壊される家があります。取り壊した家の築年数を根拠に26年と言うのは実態とかけ離れています。 ちなみに同じ方法で調査したデータによると、アメリカは44年、イギリスは75年です。これだけ見ると日本の一戸建て住宅の寿命が短いように見えますが、民族性の違いが大きく影響しています。日本では定住志向があるため、まだ住める家を取り壊して同じ場所に家を建てる人が多いのです。更地のほうが価値が高いという事情も関係しています。欧米では家を取り壊さずに他人に売るため、その分だけ長く存在しているということになります。

最近の住戸は寿命が延びている

さらに前述のデータは平成8年のもので、すでに20年近くが経過しています。平成8年の26年前と言うと日本の高度経済成長が始まった頃で、質よりも量が重視された時代でした。それだけ住宅の質に問題があった可能性もあります。現在では建築技術も上がってきているため、50年以上問題なく住み続けられる家も増えていると推測されます。

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寿命を延ばすためのポイント

寿命を延ばすためには定期的なメンテナンスが欠かせません。もともと日本では「建物の価値はいずれ下がるもの」というマインドがあり、メンテナンスに力を入れてきませんでした。欧米では「メンテナンスで建物の価値を維持しよう」と考えるため、寿命に差が付いたと考えられます。 もちろん住宅の構造材料における差もあります。木造の一戸建ては地震や台風の被害を受けやすいため、自然災害が寿命を左右します。耐震性や防災性に優れた施工を行うことにより、寿命を延ばすことができるでしょう。

せっかく家を建てるのですから、できることなら同じ家で長く住み続けたいですよね。多少費用が掛かっても、耐久性のある素材を導入することで寿命を延ばすことができるかもしれません。すでに一戸建てにお住まいの方も、今一度メンテナンスについて考えてみてはいかがでしょうか? 何年住めるか?の疑問については、建て方・メンテナンス状況・その他の要因(自然災害など)によって、大きく前後すると考えられ、ケースバイケースと言わざる得ません。