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不動産業者の言う「買い時」はどこまで本当なの?

そろそろマイホームでも…そう思い、足を運んだ不動産業者。営業マンに「今がまさに買い時です!」と、言われてしまえば、初めから検討していたため、すぐその気になってしまいます。ですが、営業マンのその言葉、本当に鵜呑みにしても良いのでしょうか?

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営業マンからすれば、毎日が「買い時」

不動産に限らず、携帯ショップや保険会社など、“営業担当”がお客さんを迎えてくれるお店や会社。それらの多くに該当するのが、こちらが検討しているといった商品のことを「これは、今まさに買い時です」攻撃をしてくる点です。 このタイプの人にはこのクーポン、そのタイプにはこっちなど、どんなお客様が来ても対応できる割引や、セールストークは既に用意されています。しかし、モノを売ることが営業担当の仕事です。そのため不動産屋からしてみると、毎月割り当てられている数字を達成するためにも、目の前のお客さんに不動産を売らなければいけないのです。 今、不動産業者に足を運んでみると…「東日本大震災と東京オリンピックの影響で、人件費が高騰しています。アベノミクスの風を受けて、各種仕入れ値も高騰しているので、この先どんどん値上がりしていきますよ~」などが常套句です。 他にも…「この規模感でこのアクセス。なおかつこの価格帯で手に入る大型分譲マンションはこれが最後です!」などと、今を逃したら絶対に変えないという気持ちを煽ってきます。彼らは完全に嘘をついているのではなく、買わせるための材料集めをしているのだ、ということを知っておきましょう。

でも低金利だから買い時は今?

なんだかんだ言っても、これだけ毎日テレビや新聞で「住宅ローンが低金利」「消費税増税前の最後の駆け込み」などと騒がれています。しかし、これはどちらかといえば、メディアを利用したアベノミクス政策の一貫ともいえます。 仮に、今住宅を購入しようと思えば、低金利で融資を受けることは可能かもしれません。ただし路線価が上昇しているため、物件価格も上がっているのです。そのため融資は受けやすいけど、少し割高な時期ともいえます。 投資家たちの中には、どの時期に購入してもうまく運営をして、利益を得ている方も多くいます。しかし、住宅購入者の多くがマイホームのための初回購入者です。もちろん不動産価格の上昇が止まりかけている今であれば、今後の価格暴落は考えにくいため、不安材料は少ないともいえます。だからと言って、「低金利」「消費税増税前」というワードと、営業マンのトークだけで買いに走っては破綻を招きます。

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「買えそうだから買う」が一番危険

営業マンは、何とかして買わせる方向に持っていきます。そのため低金利の今であれば、毎月の返済額の試算が少なく映る「変動金利タイプ」を勧めてきます。ただし、変動金利とはリスクを伴う返済方法です。少しの経済情勢で大きく返済額が膨らみます。最初の5年程度は支払い負担の少ないローンなどもあるため、営業マンによってはそれらを勧めてくることもあります。 営業マンがいう「買い時」は実在しません。それは単純に、営業マンにとっての「売り時」という方が正しいといえます。買い手にとって大切なのは、住まいの価値と資金計画のバランスです。それらの見極めができていない状態で、営業マンの口車に乗ってしまえば、返済が厳しいローンが組まれてしまいます。 「賃貸と分譲どっちがいい」「新築と中古どっちがいい」など、これらの問題に万人受けする正解はありません。自分たちの意識をしっかりと持ち、営業マンにとって情報操作がしやすい消費者に成り下がってはいけません。自分たちが欲しいと思ったタイミングで無理のない住宅を手にしましょう。